あなたは1日何食食べていますか?
私たちが主に診ている高齢者の方々は
1日3食しっかり食べている人が多いですが
若い現役世代の方、特に若ければ若い人ほど
1日2食で朝は食べないという方が多いですし
1日1食なんていう方も珍しくありません。
特に最近ではダイエット目的で
1日1食にしている方もいますね。
先日テレビではあの有名人のGACKTも一日一食で生活しているという話もありました。
そんな食事回数ですが
特に1日1食はあまりオススメしません。
というわけで、今回の記事では
1日1食のデメリットについてお話しします。
1日1食にしている現役世代がこのまま歳を重ねていったら
どうなってしまうのでしょうか?
今後のリハビリの内容に影響が出てくるかもしれませんよ。
1日1食は栄養不足に陥る?|成人でもフレイルになる可能性がある
というわけで1日1食のデメリットですが
1番の悪影響は
栄養不足になる可能性が高いことです。
1日1食ですから
1日に必要な栄養素を、その1食で全て賄わなくてはいけません。
例えば1日に摂取した方が良いとされている野菜の量を知っていますか?
350グラムです。
これはボウル1個分に相当します。
まぁ、食べられないことはありませんが、他の栄養素も摂取しなければいけません。
タンパク質は1日60グラムが目安です。
(体重60kgの人)
これは肉や魚を300g食べる必要があります。
肉や魚や野菜だけでもお腹いっぱい
というか、食べきれないという人もいるでしょう。
そのため、1日1食では必要な栄養素を摂取できず
栄養不足になってしまう可能性が高いのです。
1日1食は筋肉量が低下しフレイルやサルコペニアを招く
栄養不足になって一番わかりやすい変化が
筋肉量の低下です。
1日1食であれば確かに摂取カロリーを抑えることができるので
痩せることは難しくないかもしれません。
しかし、痩せるということは活動に必要なエネルギーが足りていないということなので
そのエネルギーを他で補わなくてはいけません。
そのエネルギー源が脂肪と筋肉なんです。
この時に脂肪がたくさん蓄えられていて
脂肪だけで不足分を補うことができれば良いのですが
世の中、そんなうまい話はありません。
筋肉を分解してエネルギー源とするため
筋肉量が減ってしまうんです。
筋肉量は減ってしまうということは
近年、高齢者医療で問題となっている
フレイル
サルコペニア
といった虚弱状態を招きやすくなってしまうということです。
もしかしたら、すでに20代なのに
サルコペニアやフレイルに近い状態
になっているという人もいるかもしれませんよね。
1日1食を試すなら補食などを利用しよう
いかがでしたか?
デメリットは他にもたくさんありますが、今回は文字数の関係でここまでにして
別の機会に他のデメリットも説明いたします。
とりあえず言えることは栄養不足になって、歳を重ねた時に必ず問題が出てくるということ。
1日1食にするというのであれば、自分の筋肉量や脂肪量、活動量などをしっかりと把握した上で焦らずに計画的に行い
時にはプロテインなどの補食やチートデイ(好きに食べて良い日)を設定して、身体への負担を減らす方が良いでしょう。
セラピストであれば、ご自身の患者様がそのようなことをしていたら適切なアドバイスをしてあげましょう。
フレイルやサルコペニアを予防するには今のうちから啓蒙活動をしていくのが重要ですね。
フレイルについてもう少し学びたいならこちらがおすすめです。
リハビリ現場で覚えておくべきフレイルに対するリハ栄養|リハ栄養学入門 – エポックセミナー
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