糖尿病患者様のリハビリに携わる事は日常茶飯事だと思います。
それはなぜか?
高齢になればなるほど、入院してこられる患者様の既往歴に
ありふれた疾患として表れてくるからです。
だからこそ糖尿病のリハビリはよく対応するとあなたも感じておられるかもしれません。
そのため、いつものルーティンでやってしまうということはありませんか?
・食事療法
・運動療法
・薬物療法
これらは糖尿病患者様のリハビリテーションにおいて重要な内容になります。
しかしながら、
「インスリン注射」「カロリー調整」「有酸素運動」
と漠然とした治療方法は理解しているけれど、
どのようなタイミングでリハビリを中止しなければいけないのか?
ということは理解していますか?
今日はそのようなお話をしたいと思います。
【併せて読みたい】
糖尿病患者様の低血糖症状に気を付けて
糖尿病患者様のリハビリテーションにおいて覚えておくべき症状は低血糖症状です。
しかし、低血糖症状が重要だと言われても
実際どのような症状を呈するかあなたは理解していますか?
あなたは糖尿病患者様のリハビリ中にポケットに飴を忍ばせて対応していますか?
どのような時に起こるか理解していますか?
どのような症状が出るか理解していますか?
薬を経口摂取しているのか、
インスリンを注射しているのかによって、
運動負荷量をどの程度に設定すべきかが変わります。
特に一型糖尿病なのか、二型糖尿病なのかによっても
症状の表れ方が異なる場合もあります。
運動療法は食前に行うべきなのか、
食後に行うべきなのかもきちんと理解していますか?
その時の運動負荷量はどの程度がいいのでしょうか?
こうした悩みは私も若手セラピストの時に持っていました。
実際問題どの程度の運動を提供すべきかわからないということもしばしばありましたので
かなり勉強したのを覚えています。
何より急変を呈することも考えておかなければいけません。
怖いですよね。歩行練習中に意識消失されると。
だからこそ、どのような症状を呈するかを理解しておく必要があるのです。
糖尿病患者様の運動療法を中止すべき場合とは?
では、臨床の中で運動療法を中止すべき場合で気を付けておきたいこと
とはなんでしょうか?
以下の内容はガイドラインに載っている中止基準です。
- 血糖コントロールが極端に悪いとき
(尿ケトン体が中等度以上の陽性) - 増殖網膜症 (ぞうしょくもうまくしょう) による 眼底出血があるとき
- 腎不全の状態
- 虚血性心疾患(きょけつせいしっかん)や心肺機能に障害があるとき
- 骨・関節の病気を持っているとき
- 急性感染症(例として、インフルエンザなど)
- 糖尿病壊疽(えそ)
- 高度の糖尿病自律神経障害
ここで注意しておきたいのは、血糖コントロール不良の時です。
血糖コントロール中は血糖値測定をしているはずです。
その場合、血糖値が250㎎/dlを超えている場合、
収縮期血圧が180㎜Hgを超えている場合や脈拍が100回/minを超えている場合は
リハビリを中止しなければいけません。
このリハビリの中止基準を理解せず、運動療法を処方してしまうと、
リハビリ中に急変を起こしてしまうという場合もありますので注意が必要です。
ではもし運動中に起こってしまうフィジカルアセスメントは何でしょうか?
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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