皆さんは片目をつぶって生活をしたことはありますか?
普段はそのようなことはないと思いますが、
例えば眼科に行って目を治療したりすると、
眼帯を付けてしばらく生活をしなければいけないということはあるでしょう。
そうすると、普段食事の時や何気ないときに、遠近感覚が狂って距離感を計れない
という経験をしたことがある人はいるかもしれません。
少し怖い話になりますが、先日私は運転しながら左目をこすっていました。
すると、左側の電柱に衝突しそうになったのです。
普段何気ない帰り道、何度も通った通路ではありますが
距離感をつかめなかったのです。
お箸で食事をつかめないということとはわけが違います。
九死に一生を経験したからこそ、これは書かねば!と思い書いているわけですが、
ちょっと洒落じゃすみませんでした。
ちなみに、私は視力が悪いわけでもなく、30代ですがまだ視力は1.5は残っています。(20代は2.0はあったのに、、泣)
片目が使えないということだけでかなり不便な状況になるのですね。
皆さんは距離感をどのように計っているのかを理解していますか?
今日はそのメカニズムに迫ってみたいと思います。
視力の遠近をつかさどるのは、両目がきちんと機能しているからです
人の目は、見る者の距離に応じて
毛様体を緊張させたり弛緩させたりしながらレンズを変動させ、ピントを合わせます。
その情報を網膜上に移すことで物がはっきり見えるようになるのです。
そして、私たちは両目を用いて物体の奥行、立体視を可能としているのです。
この立体視は両目が受け取る情報の違いを手掛かりに、
視覚情報を処理しているのです。
しかしながら、一方の目だけで物体を把握しようとしたとき、
私たちは物体の奥行を認知することはできません。
簡単に言うと壁に掲示されている絵画を見ているような印象
といっても過言ではないでしょう。
つまり、両目で物体を把握することで、左右の目から得られる情報の差異を感じて、
物体の奥行、立体視を可能にしているのです。
臨床で距離感をつかめない患者様の評価に視力は入っているか?
今回私は車の運転でこのような状況になりましたが、
実は臨床の中にもこのような状況は多々あります。
食事の際にお箸で食べ物をうまくつかめなかったり、
手すりを持とうとしているのに、なかなかうまくつかめなかったり、
ちょっとした段差を踏み外したり、
このような症例を目にしたことはあるのではないでしょうか?
特に段差の踏み間違いは比較的私も臨床の中で目にしました。
薄暗い非常階段での練習で、うまく足を段差に乗せれない、足を踏み外す。
このような状況は結構目にしてきました。
実はこれは立体視がうまくいっていない証拠でもあります。
私自身も片目をつむって階を上がったり下りたりしたことはありますが、
これはなかなかに難しい練習内容になります。
実際は可能なのですが、普段のようなリズムで降りるということはできません。
もしあなたが経験がないのであれば、ぜひ試してみてください。
このように、視覚、視力の評価は臨床の中でもとても重要な役割を担います。
視力検査、というと学校の健康診断か?と思われがちかもしれませんが、
この評価を行うのも臨床化の我々が把握しておくべき内容にもなります。
ぜひ正確な評価をして患者様の治療に役立ててはいかがでしょうか?
そして、車の運転をしている最中に、
片目をつむって運転をするということはやめておきましょう。事故の元です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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