終末期のリハビリを担当していた頃、
最後の望みは自分の家に帰ってみたいという要望がとても多く寄せられていました。
自分が育ったところに最後にもう一度行きたい。
思い出の地を訪れたい。
この世に思い残すことなく最後を迎えるために、
そのような要望をされている方を何人も担当しました。
病状が安定している方であれば、介護タクシーを利用して
少しの外出ができていましたが、
人工呼吸器や無菌室のような場所で過ごされている方にとってそれはかなわない夢でした。
しかし、私立芦屋病院でVR技術を用いて外出を体験できるという取り組みがなされました。
それを行うことで、患者は病室にいながら外出を疑似体験でき、気分の落ち込みが改善するなどの効果が表れているという研究結果が発表されているようです。
今日はこのような内容をご紹介したいと思います。
人工呼吸器患者様の外出を叶える方法は本当に無いのか?
VRは、一般的にはVRヘッドマウントディスプレイやVRゴーグルなどを使用することで、360度に渡る視野や音場、あるいは触感などを確保し、仮想現実で創造された空間に自身が入り込んでしまったような感覚を得られるもの、という形で認識されています。
この取組みを行われていた市立芦屋病院の病院薬剤部長の岡本禎晃さん(51)は「終末期には、薬が効かない苦痛や苦悩があり、患者のために何かできないかと考えてきた。VRでは予想以上に良い結果が出た。患者の希望をかなえることは、家族のケアにもなる」と話しておられます。
このようにVR技術を使う事によって、外出の疑似体験ができて、患者様のメンタルケアとして有効ですが
やはり、可能であれば疑似体験ではなく、実際に体験できることに越したことはないですよね。
そのために人工呼吸器を装着していても、できる事を考えてみませんか?
こちらの記事も合わせてお読みください。
人工呼吸器からの離脱や人工呼吸器を使ってもできる離床を呼吸リハビリで学ぼう
さて、冒頭で「人工呼吸器を装着された方の外出は難しい」と書きましたが、それは無理という意味ではありません。
人工呼吸器について理解を深めていけば、適切なリハビリを実施し、環境も整え、外出なども十分にできるようになります。
そんな人工呼吸器装着患者様のリハビリについて学ぶことができるセミナーをご用意しました、
それが堀越一孝先生の
人工呼吸器装着患者の理解とリハビリテーション | エポック呼吸リハスクール実践編 – エポックセミナー
です。
堀越先生は呼吸器リハビリのスペシャリストとして、エポック呼吸リハスクールでお馴染みの人気の先生です。
エポックセミナー事業部でも、終末期における関わりはとても重要視しています。
私自身、終末期でのリハビリとして、呼吸器へのアプローチは
かなり注力してきました。
高齢者の死因として誤嚥性肺炎は常にトップクラスになっており、リハビリによって呼吸機能の低下を防ぐことは死亡リスクを下げるという意味で非常に重要であることは理解できると思います。
是非、この機会に人工呼吸器を理解し、外出を目指すことができるようなリハビリを提供しましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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