いつもご覧いただきありがとうございます。
EPochセミナー事業部 中国・四国エリアマネージャーの中山です。
昨日に引き続き、3.22広島セミナー案内partⅡをお届けしますm(_ _)m
今回はハンドリングの中でも『タッチ』に着目した内容です。
ある参考書では『感覚情報に対応した運動が生成される』とされており、
つまり運動は脳からの指令・制御だけではなく、
感覚刺激を脊髄レベルで無意識的に運動に変換していることを示していると考えます。
まずはこの視点からセラピストのタッチの質の重要性を再確認!!
辞書によると『タッチ』とは『触れること』だけではなく
『関与』という意味も含んでいるそうです。
また、よく耳にする『触診』は『医師が触って病状を知ること』、
『触察』の『察』は『それと知る』や『深く調べる』という意味があるようです。
これらを考慮すると、セラピストが触るということは、
『触って、感じ取り、深く調べて、それと知り、関与する』
と言い換える事が出来ると考えます。
ここに専門的な言葉を当てはめると…
『触って(感覚)、感じ取り(知覚)、深く調べて(情報・知識)、それと知り(認知)、関与する(介入)』となります。
このように対象者だけではなく、
セラピストのタッチの際の脳内処理も同様の過程をとっています。
ということは、
神経生理学の知見をセラピストのタッチに活かせるわけなのです!!
側方抑制でタッチを良くせえ(笑)
ご存じの通り感覚は、
意識できる感覚と意識できない感覚に大きく分けることができます。
前者が主に脊髄から視床を介して大脳皮質に至る経路(外側・腹側脊髄視床路や後索内側毛帯路)、
後者が主に脊髄から小脳に至る経路(脊髄小脳路)です。
意識できる・意識できないに関わらず、
無数に入ってくる感覚の中でヒトは状況に応じて、ある感覚を優先的に意識にのぼらせます。
つまり、優先順位をつけているんですね(^^)
例えば、今このブログを座って読んでいる方は視覚を優先していますが、
その時にお尻の座面圧は意識にのぼらせていません。
あ、中山が今知らせてしまったので座面圧が意識にのぼりましたね(^^;
このように『感覚』としては入力されていますが、
『知覚』として処理される際に優先順位をつけて、
他の感覚の入力を抑制していることを『側方抑制(周辺抑制)』と言います。
大脳皮質の感覚野を中心に脊髄や視床などの至るところで抑制されながら
最終的に感覚→知覚→認知と処理が進んでいます。
(タッチ(神経心理学コレクション).p196)
一次感覚野~上頭頂小葉の情報処理の内容と階層性
側方抑制の臨床応用って?
側方抑制を応用することで、
セラピストが対象者にタッチする時どこに注意を向けるかで
セラピストが認知する組織が変わってきます。
浅い皮膚なのか深い骨なのか、中間の筋膜なのか…
また手で触れている局所的な部分だけではなく、
遠隔に注意を向けながらタッチ(魔法の杖現象をイメージ)することで
筋緊張の連結なども感じられるようになります。
※昨日の記事を参照!!
受講者同士の実技では、立っている相手の骨盤に置いた手で床面の硬さを感じながら圧を加えてみたり、手から上肢を揺らしながら鎖骨付近の筋緊張の変化を感じてもらったり、皮膚・関節・筋への同時刺激(空間的加重)による介入をしてもらったりしますね(^^)/
セラピストがどこに注意を向けるかで
即時的に上肢の挙上が軽くなったり重くなったりする介入効果も感じてもらうことで、
タッチの重要性を共有できます。
お誘いあわせの上、ぜひご参加ください!!
【本セミナーはこんなセラピストにオススメ】
・あまり意識して触ったことがない…
・手技の勉強会に参加しても効果を得られていない…
・触り方のさらなるスキルアップがしたい!!
・対象者を即座に変化させたい!!
・メカノレセプターの知識を臨床応用してみたい!!
今後のセミナー
・3月22日ハンドリング(in広島)
https://seminar.ep-och.com/seminar/14567
・4月19日歩行(in香川)
https://seminar.ep-och.com/seminar/14924
5月17日ハンドリング(in東京)
https://seminar.ep-och.com/seminar/15164
5月31日装具(in香川)https://seminar.ep-och.com/seminar/15372
6月14日歩行(in大阪)https://seminar.ep-och.com/seminar/15376
6月21日筋出力(in広島)
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