心疾患を担当するあなたは心リハにヨガが進められているということを知っていますか?
実はヨガは心疾患のリハビリの一環でエビデンスが出ているほど
推奨されている運動なのです。
他の研究でも心臓病や脳卒中などのリスクを減らし
心血管疾患の予防につながる効果を期待できるという研究が発表されているのです。
これにより血糖値や血圧なども改善されるのです。
そのためエポックでもオンラインやオフラインでヨガレッスンを開催させていただきました。
このようにヨガが運動療法の代替手段として使われる
その理由についてあなたは説明することができますか?
心臓手術後のリハビリや産婦人科でヨガを推奨される理由について
今日は説明したいと思います。
心臓リハビリテーションになぜヨガが組み込まれようとしているのか?
心臓のリハビリテーションにおいては
運動療法がメインになってきます。
例えば、
- スクワットやヒールレイズ(踵上げ)などの下肢の筋力トレーニング
- 歩行練習、トレッドミル
- エルゴメーター(自転車こぎ)
があげられます。
このメニューは、長期間ほとんど変わらずにいました。
その中に今、
ヨガが組み込まれようとしているのです。
ヨガは低強度であるものもあり、呼吸を意識した運動に最適だと言われているのです。
またストレッチ効果もあるため、運動初心者には適しているのです。
知っておきたい「安全限界」と「有効限界」
心疾患の運動療法には、
心臓に負担をかけすぎない、
かつ効果のある適切な負荷量での運動が不可欠となってきます。
安全限界と有効限界
という言葉があります。
例えば、筋トレをするとします。
負荷量が少なすぎると筋力は上がりません。
ある一定以上の負荷をかけないと筋力アップにはつながりません。
これを有効限界と言います。
ただ、あまりに負荷をかけすぎると
逆に過負荷になって筋肉を傷めてしまいます。
これを安全限界といいます。
この、有効限界と安全限界の間でトレーニングをするのが
一番適切な負荷量になります。
ただこれ、グラフを見るとわかるように、
その幅にはかなり個人差があります。
アスリートや、健康な若者はこの幅がとても広いです。
だからある程度強い負荷をかける必要があるし、かけても大丈夫です。
逆に高齢者や患者さんは
このグラフの左側に近いところにいます。
だから有効限界と安全限界の差がすごくせまいです。
負荷をかけなきゃいけない反面、
少しの違いでやりすぎてしまうリスクもあるのです。
このグラフの左側に位置する人たちに対しては、
注意をして負荷量を設定する必要があります。
あなたはどのような症状やフィジカルアセスメントが
現れるか理解していますか?
このような症状が
「何故出るのか」
「出たらどうすればいいのか」
「どの範囲までであれば大丈夫なのか」
を理解して治療に当たらなければいけません。
これだけは知っておくべきリスク管理の◯◯とは? - EPoch Official Blog
心臓リハビリにこそヨガを進める理由とは?
厚生労働省のホームページには
「軽度の心不全患者(NYHA分類Ⅰ&Ⅱ)においてヨガを勧める」
との記載もあります。
ただ、心臓リハビリテーションは、
さっきも言った安全限界の他にも、
たくさんのリスクを考えた上で運動療法は行われる必要があります。
例えば血圧や脈拍。
心疾患を持っている方、心臓の術後の方は
その前から何かしらの異常を抱えている方が多いです。
高血圧だったり、動脈硬化だったり、
その元々の要因に対してもヨガは効果をもたらします。
心疾患の方は自律神経が不安定になりやすく、
特に交感神経が優位になりやすいです。
交感神経優位になると、
動機や息切れがあったり、
疲れやすくなったりします。
血圧も上がってしまい、不整脈のリスクも高まります。
それらを加味して、
負荷量を設定する必要がありますが、
ヨガのクラスであれば、
呼吸を前提に動き、
かつある程度スローな動きがメインとなってくるので
心臓リハビリテーションで推奨されている負荷量に
設定しやすいです。
心臓リハビリに必要なトレーニングは
一般的に推奨されているのは下肢の持久力トレーニングと筋力強化です。
具体的には、
- 散歩をしたり
- 自転車をこいだり
- スクワットをしたり
などです!
これらの運動を毎日、最低5回は行うことが望ましいとされています。
しかしなかなか運動はしんどいという方に
ヨガは低強度で呼吸も意識しながらリハビリをすることができるので最適なんですね。
きちんと自分自身の体と対話をすることを意識すると、
自分自身でその疲労度を感じやすく、
自分自身で活動量などのコントロールを図る練習になります。
また心理的不安の軽減に対するアプローチも必要です。
心疾患患者さんは、
うつ病などの精神症状を合併してしまう方が多いです。
精神症状の影響は、
心筋梗塞後2年以内の心血管イベントの発生率を2倍にする
と言われています。
ただの運動療法よりも心に対する効果は
もちろんヨガの方が高いと言えるでしょう。
このように心臓リハビリについて学ぶ機会がエポックにもあります。
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もし興味がありましたらご参加をお待ちしております。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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