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理学療法士や作業療法士も嚥下機能のチェックができるようになるべき理由とは?

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長時間、椅子に座るという行為は、どこもケガしていなくても

しんどいものがありますよね。

我々が対応させていただいているEPoch Body+でも、

かなりのお客様が、肩こりや腰痛に悩まされておられます。

 

私自身も椅子に座っての作業が増え、

この年になって肩こりを感じるようになってきました。

ということは、車いす生活をされている患者様はもっと感じておられることでしょう。

 

さて、先日車いす生活が長く、

  • 食事を拒否する
  • 飲み込みが遅い
  • よく寝ている

という患者様をお見かけしました。

あなたは車いす上でのポジショニングについてきちんと評価ができていますでしょうか?

 

最近ブームのリハビリ栄養を考えるためには嚥下機能のチェックは欠かせません。

今日はそのようなお話をしたいと思います。

 

長時間の車いす座位が及ぼす身体への影響とは?

さて、長時間の車いす生活というものは、身体へ与える影響は計り知れません。

背面はバックレストに支えられているようですが、実は体幹機能が常に働いている状況になるのです。

 

長時間座位で及ぼす筋疲労

 

骨盤から肩甲帯までを見てみましょう。

 

支柱は脊柱のみという状況にあり、体幹伸展はバックレストに保持されているため

前方に崩れていくしかありません。

そのため、腹圧を高めたり、脊柱起立筋や殿筋群が常に働いて体幹を伸展方向に保持したりすることが求められます。

 

このような状態では身体は疲れを感じてしまい、我々であっても長時間の椅子座位ではバックレストにもたれて仙骨座りになってしまうこともしばしばありますよね。

状況によっては車のバックレストを倒して寝たいと思うこともあると思います。

 

このように座っているだけでも疲れてくるということは我々でも肩こりや腰痛を経験するのですから

患者様はより長時間の車いす座位では「疲れた」「寝たい」といったネガティブな発言をされるのも無理はありません。

 

姿勢の変化に伴う食事意欲の低下

 

となると、長時間座位に伴う疲労感も相まって、食事をするよりも寝たいと思う気持ちはわかると思います。

しかし我々は食事を促していく必要もあります。なので嫌がっている患者様に食事を取れというのは、我々が長距離走を走った後に、ご飯食べてと言っているようなものなのかもしれません。

 

そんな状態ではなかなか食事は食べられませんよね?

 

姿勢の変化に伴う嚥下機能の変化

 

最後に嚥下機能の変化にも触れておきましょう。

長時間の座位保持姿勢で及ぼす身体の変化は嚥下機能の低下です。

体幹は屈曲し、頸部は伸展するという姿勢の変化が現れます。

 

我々も上を向きながら飲み込みをしてみてください。

飲み込みが難しくなるはずです。

 

このように食事意欲が低下している原因をきちんと評価し、患者様の食生活を考えていく必要があると私は考えます。

 

リハビリ栄養という概念に嚥下機能は欠かせません。

というお話でした。

もしこうした知識に興味があるならこちらのセミナーをおすすめします。

セラピストに必要な嚥下の基礎知識と誤嚥性肺炎予防のためのリハビリ技術 – エポックセミナー

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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