皆さんは運動前にしっかりとストレッチをしていますか?
ストレッチとは身体を伸ばすだけではなく
ウォーミングアップの要素も含んでいます。
ウォーミングアップとは
運動によるケガの防止や、主運動を行うための身体の準備、
その運動に対する能力を最大に発揮できる状態をつくること
を目的に行う、運動前の準備運動のこと。
言葉の通り、
体温を上げて身体を温める「warm:ウォーム(温める)」と、
心拍数を上げる、血流量を増やす「up:アップ(上げる)」ことが大切です。
関節可動域が広がり、
心拍数や血流量を徐々に上げることができます
そして心臓や肺への急激な負担を避けることができます。
そういったストレッチについて先日、最新の研究などを踏まえて
北海道大学の寒川美奈先生にセミナーを開催していただきました。
質疑応答も非常に盛り上がり、私自身も長年の疑問を質問させていただき、それも解決しました。
ストレッチの科学について、お話いただいたので、今回はストレッチの実践について
芝由則先生にも5月27日からセミナーをお願いしていますので、最後のご紹介させて頂きます。
ウォーミングアップの効果は
ストレッチやウォーミングアップを行うと
体温や筋肉の温度を上昇させる
関節可動域を広くする
神経の伝達を促進する
心拍数と呼吸数を徐々に増加させる
という効果があります。
これから運動をする上で、筋肉や心拍数を上げていくための準備段階としてストレッチを導入していきますが、
それぞれのストレッチについて学んでみましょう。
ストレッチを習慣化できた人は、
カチカチに硬くなった体でも氷を溶かすかのように
ジワジワや柔らかくなっていくという、目に見える成果が現れます。
逆に生まれつき可動域の広い関節と柔軟な筋肉があっても、積
極的に体を動かさずほぐさない人は硬くなる傾向にあります。
ストレッチには硬く縮んだ筋肉の柔軟性を取り戻す作用があり、
筋肉の緊張を緩和させる薬物療法よりも効果的とまで言われています。
継続すれば必ず、
それこそ80代の高齢者でも柔軟性は保たれ、
さらにや柔らかくもなれるでしょう。
ストレッチはケガを予防する 高校球児は〇〇を知るべきだ - EPoch Official Blog
運動前のストレッチの種類と効果について
ストレッチの種類についても様々です。
方法を間違えるとパフォーマンスを落とす原因にもなりますので
その種類について少し学んでみましょう。
〇スタティックスストレッチ
体を静止させて、反動を使わずに関節の可動域を段階的に増していき、
無理のない程度に筋肉が伸ばされた状態をしばらく保持する方法です。
この方法は1a抑制がかかってしまいますので神経伝達速度が低下してしまいます。
そのため運動後に行うストレッチとして行うと有効と言われてきました。
運動前にはパフォーマンスを下げる原因になりますので注意が必要です。
しかし、最近ではそれも30分程度で回復すると報告されているので、運動前でも時間をおけば効果的とも考えられるようになっています。
〇ダイナミックストレッチ
これは体を動かしながら行うストレッチです。
代表的なダイナミックストレッチの一つにラジオ体操があります。
ダイナミックストレッチは柔軟性の確保だけではなく、
筋肉の温度も高めることができ、スポーツのウォーミングアップに採用されることが多いです。
ストレッチ一つとっても目的や方法は異なります。
きちんと理解して運動前のウォーミングアップに取り入れていきたいですね。
わかりやすいストレッチ動画で人気の芝由則先生の講義とは?
さて、冒頭にも述べたようにストレッチを実際にどのように行っていくのか知りたいですよね。
そこで芝由則先生です。
これまでも何度も芝先生にはストレッチの講義を開催して頂いておりますが、毎回大盛況。
その秘密は動画のわかりやすさです。
被験者の方の身体にマジックで筋の走行を描いてもらったうえで説明してくださるので、実際にどのような位置に筋肉があるのかがイメージしやすくなっています。
ストレッチの説明の中にトリガーポイントの話なども出てきますので、痛みのパターンについてもよくわかるので、とてもおすすめのセミナーになっていますよ。
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