先日、コンビニに寄ったら「のど筋トレーニングBOOK」という本が商品棚に並んでいるのを見かけました。
コンビニなのに、ずいぶんマニアックな部分のトレーニング本を販売しているなぁ。
と思って、誰が監修しているのかを確認してみると
『誤嚥性肺炎にならない35の習慣』など、嚥下に関する多数の著書を手掛け、
テレビ番組にも出演されたりもする西山耕一郎医師でした。
高齢者の死因として常に上位にくるのが誤嚥性肺炎。
特に神経難病では、病気の進行に伴って、どんどんと動けなくなり、
最終的には嚥下機能が低下して誤嚥性肺炎で亡くなることが多いですね。
というわけで、今回は理学療法士や作業療法士が学ぶべき誤嚥性肺炎の評価とリハビリテーションについて学ぶことができるセミナーのご紹介をします。
誤嚥性肺炎の5つの原因を知っていますか?
そもそも誤嚥性肺炎とは何なのでしょうか?
誤嚥性肺炎は、喉の機能障害によって食べ物や飲み物が肺に入り、肺炎を引き起こす病気です。
誤嚥性肺炎の原因としては様々な問題が考えられます。
問題点として今日は5つ挙げてみます。
①年齢
高齢者は脊柱の円背や長期臥床状態などの不良姿勢や嚥下に関わる筋力の低下などで嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。
そのため食事形態や食事量、栄養状態などはきちんとチェックしていかなければいけません。
②神経難病などの神経筋疾患による影響
神経難病などによって神経・筋肉に障害がある場合、嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
具体的には脳卒中、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、パーキンソン病などの疾患が代表的です。こうした疾患を患っている場合は定期的に嚥下機能のチェックが必要になります。
熱発を繰り返している疾患などは要注意です。
③認知症
認知症の中でもレビー小体型認知症の人は身体機能が低下するため、嚥下機能も低下し、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。
また認知機能が低下している高齢者の方は、口腔内の認知機能が低下しており、口の中に物が入っていることを理解できない場合もあります。そのため、自分の能力以上に口に物を含んだりしてしまう影響で誤嚥リスクが高まります。
④経口摂取不能状態
口からの食事や水分摂取ができない場合、経管栄養が行われます。しかし、経管栄養を行うことにより、喉の筋肉が低下し、誤嚥性肺炎のリスクが高くなる場合があります。
そのため、経管栄養を行っている高齢者の方に口腔からの食事摂取をおこなう場合は注意が必要です。
⑤喉の手術
喉の手術を受けた人は、嚥下機能が低下し、誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。
そのため手術後は口腔機能トレーニングをすると思いますが、自宅に帰ってからも継続したトレーニングが必要になります。
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誤嚥性肺炎を防ぐためにリハビリの基本方針は?
理学療法士や作業療法士が誤嚥性肺炎を防ぐためには口腔機能のトレーニングや定期的な嚥下チェックが必要です。
口腔機能のリハビリには、以下のようなアプローチがあります。
①咀嚼と飲み込みのトレーニング
正しい咀嚼と飲み込みの方法を教え、トレーニングを行います。
食物や飲み物が喉に滞留しないようにするための筋力を強化することが目的です。
また、食事を口に運ぶ際に食べ物の大きさや量を調整する能力も必要になります。
その際の食事スピードや運び込みも呑み込みのトレーニングに含まれます。
②喉の筋肉を強化するトレーニング
喉の筋肉を強化するトレーニングを行い、喉の機能障害を改善します。
冒頭の西山医師の本はコレを狙ったアプローチですね。
③姿勢改善
食事中に正しい姿勢を維持することで、誤嚥を予防します。
特に車いすなどに乗って食事をされている方は、こうした嚥下のポジショニングや姿勢調整が重要になります。
また、食事の前に軽い運動を行うことで、食事中の姿勢を改善することができます。
④食事の調整
食事内容を調整も重要です。嚥下機能の低下に合わせて食べる物を変えます。
例えば、食物を柔らかくしたり、刻んだりして食事形態を変更することも考えていく必要があり、利用者様が安全、安心して飲み込みやすくする工夫も必要です。
誤嚥性肺炎を防ぐための知識はリハビリ職全体で考える必要がある
さて、ここまでは簡単に誤嚥性肺炎について紹介しましたが、もっと詳しく知りたい方は
乾 亮介 先生の
理学療法士、作業療法士のための嚥下の評価と誤嚥性肺炎の予防法 – エポックセミナー
を受講することがおすすめです。
乾先生といえば弊社のセミナーでは理学療法士や作業療法士向けに嚥下機能の講師としてもお馴染みの先生です。
講義ではご自身のYouTubeなども利用して、とてもわかりやすく嚥下について解説してくれます。
もしも、あなたが嚥下機能を改善して、患者様を誤嚥性肺炎から救いたいならば、ぜひこのセミナーにご参加ください。
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