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乙武洋匡さんの義足プロジェクト最終章。100m歩行達成で思うこと

みなさんは乙武洋匡さんのことはご存知ですか?

 

そう。

600万部のベストセラー『五体不満足』の著者の方ですね。

 

先天性四肢欠損といって、生まれつき腕と脚がないので

皆さんがテレビで乙武さんを観るときは

車椅子の状態だったと思いますが

実は数年前から「乙武義足プロジェクト」といって、

乙武さんが義足を使用して歩けるようにというプロジェクトを始めていました。

 

これまでも様々な結果を出し続けていましたのですが、先日ついに最終章として

「新国立競技場のトラックで100m歩く」という目標を達成したというニュースが流れました。

 

https://camp-fire.jp/projects/582222/activities/380202#main

 

経験したことのない重さ 生まれつき脚がないというハンデ

 

「脚がないって言っても年齢も若いし、その他に目立った疾患があるわけでもないし、100m歩くのなんて、大した目標じゃないだろ。」

と思った方もいるのではないでしょうか?

 

そう思うのも無理はないでしょう。

 

しかし、乙武さんは現在46歳。

40年以上も脚の重さというものをそもそも経験していないので、

どれだけ軽い義足であったとしても、

実際には我々が想像している以上に大変だったようです。

 

そのためプロジェクト当初はその重さに義足を全く動かすことができなかったようです。

 

それが4年もの月日で、ようやく100mを歩けることができたというのは

非常に大きな意味を持つと思います。

 

【義足で歩く】乙武さんの夢が実現できた瞬間

 

もちろん、乙武さんが義足で歩けたとはいえ、

乙武さん自身のADLを考えた時には決して現実的な移動手段にはなり得ません。

 

車椅子の方が早いし、長い距離を移動できるし、何よりも安全です。

 

ですので、現時点で仮に乙武さんが我々の実際の患者様として関わるとしたら、

「歩けるようになりましょう。」と提案することはまずないでしょう。

 

それは他の患者様でも同じですね。

リハビリテーションはいかに社会に復帰させるかということですから、

障害を持ちながらも社会に適応させるために、

運動機能をはじめとした様々な機能や能力を高めつつ、

足りない部分は環境を整えていくことが大事ですので。

 

しかし、乙武さんが言うように車椅子などは人の目も集まるし、

可能な限り健常の人と同じようにというニーズがいつまでもあり続けます。

 

陳腐な言葉になってしまうかもしれませんが、

それを実現するためには決して諦めることなく知識や技術を高めて、

それを患者様に提供し続ける必要があるということを

改めて考えさせられた出来事だったと思います。

 

もしまだこの記事を読んでいないという方はこちらの記事をチェック!

https://camp-fire.jp/projects/582222/activities/380202#main

 

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