日々の評価や治療アプローチを考える中で、
男女の違いを意識したことはありますか?
- 女性だから少し負荷量を下げよう
- 男性だから柔軟性が乏しいかも
そんなあいまいなレベルでしか考えることはないのではないでしょうか?
男女の身体は驚くほど違います。
男性だからこそ起こりやすい疾患、
女性に多く見られるトラブル、
それぞれの特徴を踏まえた上で評価を加えることも、大切な視点になります。
特に女性の身体はライフステージによる変化が大きく、外的環境にも多く左右されます。
1月16日に開催される「ヨガとウィメンズヘルス」のセミナーにおいて、
女性の身体にまつわる特徴やライフスタイルに合わせた身体の整え方を、ヨガをベースにお伝えします。
ウィメンズヘルスとは
ウィメンズヘルスとは、文字通り「女性の健康」です。
女性および男性の健康は、それぞれのライフステージにおいて様々な生理学的変化が生じ、心理社会的な出来事から影響を受け、特有の変化を経験します。このことから、心身の健康状態を維持かつ増進するためには、女性や男性の特徴を考慮した支援が重要であると考えます。
女性特有の病気には、月経トラブルや、
子宮・卵巣・乳房の病気などの婦人科系疾患があげられます。
それだけでなく、
妊娠・出産によって変化する体にはマイナートラブルがつきものです。
女性にとって、女性特有の疾患や不調と向き合うのは、必然的なことです。
働く女性の人口は、昭和60年代から平成にかけて15%以上も増えています。
昔と比べて現代の女性は、
働きながら妊娠・出産などのライフイベントを迎えるだけでなく、
以前にはなかったような不調も多く感じるようになりました。
これらの不調は多くの疾患とも結びつき、
肩こりや慢性腰痛など「疾患」とは呼べないような日々の不調の根本的な原因にもなります。
ウィメンズヘルスとヨガはなぜ相性がいいのか?
女性の身体にとって、よく重要と言われるのが「骨盤底筋群」です。
骨盤底筋群は、主に
- 排泄のコントロール
- 骨盤内の内臓の支持
- 体幹の安定化
の3つの機能があります。
骨盤底筋群と強調して働くのが、横隔膜です。
2つは呼吸に連動して動き、
吸気時に横隔膜が下方に下がり、骨盤底筋群もそれに合わせて下方に下がります。
呼気時には横隔膜が上方に上がり、骨盤底筋群もそれに合わせて上方に上がります。
この連動した動きにより腹圧が調整され、内臓の保持や姿勢の安定化に働くのです。
横隔膜と骨盤底筋群、そして呼吸。
これらと相性がいいのが、ヨガです。
ヨガの動き、意識の向け方には、他動的なストレッチや整体に頼ることなく、
セルフコンディショニングとして女性の身体を整える要素が詰まっています。
女性セラピストだからこそ知っておきたい女性の解剖学・生理学的特徴
女性の身体は月経周期にも合わせて変化します。
仙腸関節は、卵胞期にかけて緩み、排卵にかけて閉じていきます。
数ミリの可動範囲であると言われていても、
そのわずかなズレが大きな負担となり、
腰痛の原因や、子宮などの内臓機能のトラブルにまでつながることがあります。
ホルモン分泌の変化が大きいことも、女性の特徴です。
ひとたび生理不順が起きれば、
ホルモン分泌の乱れ仙腸関節の開閉リズムの崩れが生じ、
婦人科系のトラブルや慢性疼痛の原因につながっていくのです。
女性セラピストは急増傾向にあるにもかかわらず、
私たち自身の身体を考える機会はあまりにも少ないのではないでしょうか?
女性だからこそ感じる不調は、女性だからこそ考えられるものではないでしょうか?
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