皆さんはフラットバック症候群という言葉をご存じでしょうか?
ここ最近、自分の患者様でこのような症状を呈しておられる方が多いように思います。
フラットバック症候群とは、平背ともいわれます。
円背は皆さんご存じでしょう。
高齢者の方に多い脊柱の形状ですよね。
逆に平背は脊柱の湾曲がない状態を言います。
こうした症状は、特に接客業の方に多い印象を受けます。
このような状態になると全身の筋肉のインバランスを引き起こして肩こりや腰痛を引き起こします。
その症状を今日は治療するために
どのようなことを考えなければいけないかを今日は書いてみたいと思います。
リハビリで知っておきたいフラットバック症候群とは?
フラットバック症候群とは前述したとおり脊柱の湾曲が消失している状況を言います。
本来、人間の脊柱はS字カーブを呈しています。
S字カーブであることで、歩いた時などの地面から通して伝わる衝撃を、
クッションのような役割で分散させることができます。
しかしながら脊柱の湾曲が減少して平背状態になっているため
床からの衝撃を吸収することができませんので
腰痛を始め、様々な影響を体に与えてしまいます。
もちろん、床反力を吸収するための機能としては
足底のアーチや膝関節、股関節といった関節が機能します。
これらの機能が破綻すると、脳に衝撃が直接届いてしまうので
人は生きていくことができなくなってしまいますね。
ではその原因はなにか?
- 長時間の座位姿勢における仕事
- 接客業に従事するため背中を伸ばすような業種の方
- 運動不足で腹筋群の筋力低下
- 骨盤後傾位を長時間維持している人
特に運動不足の方に多い印象を受けます。
先日対応させていただいた患者様は接客業だったのですが
運動不足+長時間の座位業務で
脊柱の可動性が全くないといった状況でした。
こうした状況で生活をされておられましたので
かなり頭痛が出てくるようになったと話されていましたね。
もっと早く、相談してもらえたら。。。
いや、それは今後の私のかかわり方で改善していければと思いますね。
フラットバックを治療するために考えておくべきこととは?
前述したとおり、平背は脊柱の可動性が極端に減少しています。
そのような状況ですのでまずは動きやすい身体を作らなければいけません。
脊柱起立筋や腰方形筋をストレッチしておきましょう。
そして何より骨盤の動きが圧倒的に悪い方に多いように思います。
骨盤の動き、と一概に言いますが、前後傾だけではありません。
側方挙上の動きも重要になります。
わかりやすいところで行くとクレヨンしんちゃんのお尻歩きですね。
この時の骨盤の動きは腰方形筋がガチガチではなかなかできません。
ですのでしっかりとストレッチをしておく必要があります。
その状態を作り出してから、四つ這いで胸椎の後弯を出します。
こうすることで、骨盤の前後傾も同時に促すことができますので
自主トレーニングにも最適です。
これができてくると、比較的しっかりと胸椎の後弯が出てくるようになりますので
ぜひフラットバック症候群の患者様に出くわした場合は試してみてくださいね。
マッスルインバランスを学んでフラットバック症候群を改善しよう
また、このような姿勢を治すには運動だけでなく徒手的な介入もしておくとさらに効果的です。
そんな姿勢を改善するためのおすすめの考え方が「マッスルインバランス」です。
マッスルインバランスでは姿勢とそれに伴う筋肉の短縮と弱化をいくつかのパターンにまとめ、それぞれに対する徒手療法と運動療法を提案しています。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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