「退院して間がなく、まだ家で過ごすのに不安がある…」
「家で一人暮らしをしているけれど、動きづらくなってきた…」
そんな時、ご自宅に伺う訪問のリハビリテーションサービスがあります。
在宅で行うリハビリには
①訪問看護ステーションが提供するリハビリ
②病院などの医療機関が提供するリハビリ
③保険外の自費訪問リハビリサービス
があります。
エポックでは自費の訪問リハビリサービスが10年目を迎えましたが、
本日は①②の保険を使った訪問リハビリについて解説したいと思います。
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在宅で行うリハビリテーションの内容
病院で行うリハビリのイメージといえば、
歩行訓練だったり、
筋トレだったり、
のイメージが強いのではないでしょうか?
在宅でのリハビリテーションは、
上記の機能訓練に加えて、
・状態の観察や管理
・生活環境の調整
・ご家族のケア
など、生活に即したサービスと、看護としてのケアが求められることもあります。
例えば、もしオムツに便が出てしまっていたら?
病院だったら看護師やヘルパーを呼べば終わりです。
でも在宅の現場だったら自分一人です。
「自分はセラピストだからおむつなんて替えないよ」
という人もいるかもしれませんが、そういう人は在宅の現場では通用しません。
専門的な部分だけでなく、
人間的な介入が必要となるのです。
地域リハビリテーションの定義
地域リハビリテーションとは、障害のある人や高齢者およびその家族が住み慣れたところで、そこに住む人々とともに、一生安全に、生き生きとした生活がおくれるよう、医療や保健、福祉および生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行う行動のすべてをいう。
(2001、日本リハビリテーション病院・施設協会)
訪問看護ステーションが提供する訪問リハビリ
訪問看護ステーションからリハビリを行う場合、介護保険か医療保険のどちらかが適用されます。
施術内容は医療機関が提供するリハビリと変わりませんが、
訪問看護ステーションが提供するのはあくまで「訪問看護」であって、
そのサービス内容の一つがリハビリテーションになります。
また、リハビリしか介入していない場合は、1~3か月に1回看護士が訪問する必要があります。
介護保険の訪問リハビリの場合:
1単位20分以上で1日3単位、週6単位まで利用可能です
(※1日3回行った場合は、1回の利用料金が90%となります。)
40分訪問なら週3回、60分訪問なら週2回訪問できる、ということです。
自己負担は1単位(20分)296円で、
60分の訪問の場合は798円となります。
(※上の料金は基本価格です。地域ごとに単価は変わり、加算などがプラスされます。)
医療保険の訪問リハビリの場合:
1回は30~90分です。ただし週3日目までと制約があります。
一定の基準を満たせばそれ以上訪問することも可能です。ただし、週4日目以降で利用料金が変わります。
週3日までは853円、週4日目からは953円です(※1割負担の場合)。
医療機関が提供する訪問リハビリ
医療機関からも
介護保険と医療保険、どちらを使ってもリハビリテーションを受けることができます。
介護保険の訪問リハビリの場合:
訪問看護ステーションから介護保険で訪問する場合と、利用時間や料金ともに違いはありません。
ただし、算定されるのが「訪問リハビリテーション費」というものになります。
医療保険の訪問リハビリの場合:
在宅患者訪問リハビリテーション指導管理料を算定します。
1単位は20分で1単位当たり300円です。
90分訪問の場合は900円となります。
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訪問サービスのリハビリテーションを利用するには
訪問看護ステーションのリハビリを介護保険で利用したい
大前提として、介護認定を受けている必要があります。
これは医療保険でも同じです。
要支援1・2、要介護1~5の認定がついていれば、担当のケアマネージャーがつきます。
その方にリハビリを利用したい旨を伝えましょう。
「ここの訪問看護ステーションがいい」
と指名することもできます。
ケアマネージャーから訪問看護ステーションに連絡し、主治医から「訪問看護指示書」を発行してもらうと、リハビリを利用することができます。
(注意!この時訪問看護の内容に「リハビリテーション」と記載してもらう必要があります。)
訪問看護ステーションのリハビリを医療保険で利用したい
主治医の先生にリハビリを希望したいと相談しましょう。
介護保険を持っている場合は介護保険が優先されます。ケアマネージャーに相談しましょう。
訪問看護ステーションからの訪問であれば、医療保険を利用する場合でも「訪問看護指示書」が必要です。
医療機関からの訪問リハビリを介護保険で利用したい
介護保険で訪問リハビリテーションを利用する場合は、
担当のケアマネージャーに相談しましょう。
ケアマネージャーから主治医に依頼してもらう方法もあります。
かかりつけの主治医に相談してもOKです。
訪問リハビリテーションの指示書(診療情報提供書)を3ヵ月に1回、
主治医より発行してもらう必要があります。
医療機関からの訪問リハビリを医療保険で利用したい
医療保険を利用する場合でも、
医療保険で訪問リハビリを利用する場合は、指示書(診療情報提供書)の発行は1ヵ月に1回必要です。
その後、担当のセラピストがリハビリテーション実施計画書を作成します。
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何より、在宅でのリハビリテーションは、
疾病や加齢等により“健康状態”を害した人だけでなく、
“健康状態”を損なう恐れのある方、その家族や地域住民の全てを対象と捉え、
その対象者が生活を営む地域に出向き、
リハビリテーションの立場から行われる支援の全ての総称を指すものです。
(日本訪問リハビリテーション協会HPより一部引用)
ただ歩ければいいわけでもなく、
ただ可動域がよくなればいいわけではありません。
本人や周りの人が選択し納得した上で
「自分らしく暮らす」ための支援が在宅のリハビリテーションなのです。
エポック訪問看護ステーションは
伊丹・尼崎・川西・宝塚を中心として活動しています。
地域の皆様の健康と安心のため、
利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。
※まずはお気軽にお問い合わせください※
TEL:072-770-1657
エポックでは、自費訪問リハビリサービスも併用して利用することができます。
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