全国的に新型コロナウイルスの感染者数は日に日に増加傾向ですが、
いよいよ理学療法士さんの中からも感染者が発生しました。
そこで今回は、
「感染リスクが高い職場」で働くリハビリテーション職が出来る
コロナウイルスの感染対策について確認をしていきましょう。
- 理学療法士協会から通達されたコロナウイルスの感染対策とは?
- 日本理学療法士協会より「理学療法士としての新型コロナウイルス対策(私の経験から)」
- 新型コロナウイルスの感染予防・対策には「とにかく情報を得る」こと
理学療法士協会から通達されたコロナウイルスの感染対策とは?
日本理学療法士協会から新型コロナウイルスの感染対策について発表されています。
日本理学療法士協会の半田会長による経験に基づいた感染対策となっておりますが、
参考になる・予防策として有効なことが記載されておりますので、
掲載分を引用させて頂いております。
理学療法士だけでなく作業療法士、言語聴覚士の貴方も一度は目を通しておきましょう。
日本理学療法士協会より「理学療法士としての新型コロナウイルス対策(私の経験から)」
(公社)日本理学療法士協会 会長 半田一登
会員各位にあっては新型コロナウイルス対策で大変な状況と思います。
この状況下で多くの会員から臨床における対応に関する質問等が来ていますので、とりあえず第 1 報をさせていただきます。
より詳しい専門的なものは近日中に配布する予定です。
私たち理学療法士が新型コロナウイルスに感染すること、私たち理学療法士が医療崩壊の源になることは絶対に避けねばなりません。
私は感染予防の専門家ではありませんが以下の経験から記述します。
1)ICU 担当になった際に ICU の医師から徹底して感染予防の教育を受けた。
2)インフルエンザが院内で感染拡大した時の対策委員会に参加した。
3)整形外科手術直後、腹部外科及び胸部外科の手術直後からの理学療法を経験した。
1.社会人として、そして医療人として
① 常に最新の知識及び技術に関心を持つと共に社会的動向についても専門的関心を高めること
② 感染が懸念される行為・行動については一切慎むこと
③ 自分自身のトリアージを日々行うこと(発熱、呼吸、咳、味覚、嗅覚、体調等)
④ 家族等の同居者のトリアージを行うこと
⑤ 認識可能な濃厚接触者のトリアージを行うこと
⑥ 通勤にあってはより社会的環境に十分に留意すること
⑦ トリアージの結果、何らかの問題が確認された場合は施設管理者に相談する等の医療専門職としての責任ある対応を行うこと
2.理学療法士業務における具体的な対応
① 着替え
・勤務先到着後速やかに手洗い及びユニフォームの着替えを行うこと
・感染源となる時計、指輪、スマホ等個人所有物の除去
・ユニフォームは予防着であるとの認識を持つこと
・予防着の上に私服を着用しないこと
・襟や袖口から私服が出ないこと
・ユニフォーム(予防着)のまま院外に出ないこと
・業務終了後、翌日のためにユニフォームを消毒すること
・理学療法士は業務上で靴を脱ぐことが多いことを考慮して、業務中の靴下は別に用意すること
・手指消毒等の終了後に私物を着用すること
② 患者使用機材消毒
・物理療法機器、運動療法機器、マット等をこまめに行うこと
・特に金属類は丁寧に行うこと
③ 対象患者のトリアージ
・理学療法開始時に問題があれば速やかに上司及び医師に相談すること
④ 入院患者と外来患者の時間等による区分
・外来患者を午前中に集約し、十分な消毒の下、午後に入院患者に対応等の工夫を行うこと
・医師と相談のうえで、可能であれば家での練習を指導の上で外来回数の抑制を当面行うこと
⑤ 患者との距離感
・当面の間、身体接触を必要最小限にすること
・患者との会話にあってはマスク装着の上、十分な距離感を保つこと
⑥ 手指の洗浄および消毒
・手洗い方法等に疑問があれば医師や看護師に指導を仰ぐこと
・一人の患者終了後に流水による丁寧な手洗いと消毒を行うこと
⑦ チームメンバー等との意見交換や情報共有にあっては、電子媒体等を積極的に活用すること
⑧ 業務終了後、丁寧な洗顔も行うこと
3.帰宅後の対応
① 帰宅直後の手洗い及び手指消毒の実施
② できるだけ早い時間帯で洗髪を行うこと
③ 同居者があれば脱衣後の衣服は峻別すること
私たち理学療法士は医療専門職としての臨床業務のみならず、家族や親族、そして友人たちにも新型コロナウイルス対策について啓蒙していかねばなりません。
自分が感染してはならない、誰も感染してはならないという強い自制心と責任を持って行動してください。
私たち理学療法士が医療崩壊の引き金になってはなりません。
新型コロナウイルスの感染予防・対策には「とにかく情報を得る」こと
度々、コロナウイルス関連の記事で話をしていることですが、
我々、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、
感染リスクが高い職場で働かざるを得ない職業・職種です。
だからこそ、
少なくとも1つの情報だけを鵜呑みにしないで、
多くの情報に触れていくことが大切なのです。
その中で、
「信憑性・信頼性のある情報を残し実践していく」
ことです。
情報に触れる機会が少ないと、
少ない情報だけで視野・選択肢が狭くなってしまいます。
また、必要な情報の取捨選択も出来なくなるのです。
日々、刻々と状況や情報が更新されている今だからこそ、
多くの情報に触れていきたいところですね!
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