日本のスポーツの中でも最も人気のあるスポーツの1つが
野球です。
先日のWBCでも大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーの出場だけでなく、
母親が日本人ということで日本代表に選出されたヌートバー選手が注目を集め、
最終的には優勝という最高の形で終えることができました。
さて、野球といえば日本では高校野球も春と夏の風物詩となっています。
そんな高校野球も昔とはだいぶ雰囲気が変わりましたね。
私が高校球児時代は投球制限はなく
完投する投手が多い印象でした。
甲子園でも2試合3試合の連投をして
怪我をしてもう投げられないという高校球児が多かったように思います。
しかしそれは本当にいいことなんでしょうか?
最新科学に基づいたスポーツ理論が臨床に浸透し始めています
WBCでも投手には投球制限があり、
一定の球数を投げたら降板したり、
連投をさせなかったりという投手の負担を軽減させるルールが徹底されていました。
屈強な身体を誇るメジャーリーガーやプロ野球選手たちでも
投球制限を設けるのですから、
身体の出来上がっていない高校球児たちに球数制限を設けた方がよいという議論が挙がるのは当然のことだと思います。
一方でそれでも高校野球に球数制限を設けるとドラマがなくなるといった意見も根強く残っています。
確かに投球制限をつければ怪我は減るかと思いますが
今一番乗りに乗っているテンションがそこで終わるという
見てる側としては少し冷めてしまうような状況になるような気がしますね。
先日、神戸新聞よりこのような記事を見つけました。
日本高校野球連盟が来春から投球数制限を導入する。かつてはエースが1人でマウンドを守り、その力投にファンは喝采を送った。一方、1991年夏の甲子園大会で準優勝した沖縄水産・大野倫投手のように右肘痛に耐えて連投し、後に剥離(はくり)骨折が判明した悲劇もあった。肩や肘の障害から投手を守れるか。
神戸新聞より引用
高校球児はまだまだ身体が完成していない時期ではありますが
だからこそ、きちんとケアをできる環境を整えるのが先ではないかなと
思わずに入られません。
もちろんこの取組については私自身賛成ではありますが
小規模チームでは球児の数が少なく、不利になるような気もしますね。
最新科学では体が柔らかい時期にオーバーユーズは避けるべきという認識が広がっています
高校球児は身体がまだまだ完成していない時期であるとは前述しました。
筋肉も発達過程ではありますし、
骨や靭帯組織もまだまだ柔らかい状況です。
腕や腰のしなりもよく出ますから
多少の無茶も聞いてしまう身体の作りになっているんですよね。
フォームが崩れてくると、
その無茶が他の部位に披露が蓄積して痛み始めるんですよね。
ここで大事なのはその過負荷を予防するために
投球数を制限することも大切なことではありますが
選手自身がしっかりとセルフケアを行うこともそうですし
ケアできる指導者を育てることも重要なのです。
強豪校であればトレーナーを雇ってメンテナンスや
コンディショニングを診てもらえますが
それができないチームも存在しています。
そのチームのための投球制限なのでしょう。
スポーツ現場の最新科学理論では1週間に500球を限度という常識が浸透しています
記事の中ではこのように書かれています。
受診した投手の球数などを参考に日本臨床スポーツ医学会が現場の感覚で提言をまとめた。それが1週間で500球。20年余りを経て、ようやく受け入れられている
神戸新聞より引用
高校野球は今までの学生野球の集大成と言っても過言ではありません。
私自身も甲子園に出たいがために小中高10年間野球を続けました。
その夢はかないませんでしたが、精一杯やりきったという思いはあります。
もちろん後悔は多少ありますが。
でもこのように投球制限をつけることで
もっとやりたいやれるのにやれないという
ジレンマにさいなまれる可能性もありますよね。
やりきったという思いこそが高校野球の花形であるからこそ
この判断は高野連側も悩んだと思います。
ですがやはり大リーグでも選手を守るのに
高校野球が守らないわけにはいかないのです。
これからのスポーツ選手はセルフメンテナンスの知識をつけよう
選手はパフォーマンスを高めるための努力はしますが
自分の体を守るためのメンテナンスの知識は少ないように思います。
筋肉痛の機序をあなたは知っていますか?
炎症症状の対処法を知っていますか?
RICE処置をあなたはきちんと対応できますか?
自分の身体は自分で守らなければ
誰も守ってくれません。
日本人の美徳かもしれませんが、我慢は自分の為ならずです。
これはもう古い習慣です。
パフォーマンスを高めたいのなら自分の体を
客観的に把握できるようになる必要があるでしょう。
ストレッチの最新科学をスポーツ理学療法の先駆者に学ぼう
さて、セルフケアの1つとして代表的なものとして思い浮かぶのは
ストレッチ
だと思います。
身体が固いと怪我のリスクは高まるということは誰もが知っていることですので
選手自身もストレッチを日常的に行っていると思います。
しかし、選手はもちろんセルフケアを指導するセラピストやトレーナーの方もどれだけストレッチのことを理解しているのでしょうか?
なんとなく、毎日ストレッチを行っているだけで、生理学的なメカニズムを考えた上で効果的なストレッチをどこまでできているのでしょうか?
今回、そんな方のためにおすすめのセミナーをご用意しました。
それが寒川美奈先生の
「コンディショニングに必要なストレッチングの科学|スポーツ外傷・障害を考える」
です。
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寒川先生は日本オリンピック委員会の医学サポート部の委員として多くのスポーツ選手のサポートをされており、スポーツ医学に関する研究を多数報告されているスペシャリストです。
そんな寒川先生がエポックセミナーに初登場です。
非常に貴重な機会となりますので、スポーツリハに興味がある人はもちろん、一般の患者様へストレッチをよく行うという方も必ず満足して頂ける内容となっていますので、ぜひご参加ください。
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