理学療法士・作業療法士なら誰もが気になるリハビリテーションをアシストする機械は、日々、進歩しております。
そしてアシストスーツ・パワードスーツとして一早く、脚光を浴びたのが【ロボットスーツHAL】です。
リハビリ職の貴方なら臨床の中で一度は耳にしたことがあるはずの【HAL(Hybrid Assistive Limb)】というアシストスーツが発売されて9年の年月が流れました。
ロボットスーツHALは、
人の歩こうとする意思を読み取り動作を補助する
全く新しい装着型のロボットとして登場
しました。
見た目は、
いわゆる2足歩行用ロボットや産業用ロボットと違い、
どちらかと言えば、
義肢や装具を思わせるもの
です。
それが、
「今、臨床の中で今どのようになってきているのか?」
生の声も入っておりますので、
アシストスーツに興味がありましたら、
本記事を参考にして下さいね。
【理学療法士・作業療法士は知っておきたい!】ロボットスーツHALのメリット・デメリット
Youtubeやニュースで数々取り上げられているこの技術ですが、
もちろんメリット・デメリットが存在します。
まずメリットとしては
・効率のいい動き方、身体の使い方をロボットが教えてくれる
・動きをモニタなどで確認することで、修正しやすくなる
・トレーニング意欲を高める
が挙げられます。
HALの対象者として
● 加齢や怪我で脚力が低下した方
●脳梗塞による下肢麻痺がある方
● 頚髄損傷による不全麻痺のある方
●パーキンソン病の方、パーキンソン関連疾患のある方
● 筋原性疾患のある方
● 身体のバランスを保持できない方
が主な利用対象になります。
そしてデメリットとしては
・装着に手間がかかる
・ロボット本体の重量が負担となる
ということが挙げられます。
ここで「料金」が問題に上がらない理由としては、
個人への販売は行っていないということにあります。
特に介護現場での有用性が期待されていましたが、ITmedhiaビジネスオンラインでも、
確かに人を抱えるときなどに効力を発揮するが、いったんそれが終わればすぐ装着ロボットを取り外して別の仕事に取り掛からなくてはいけない。取り外しに時間もかかる。だからといって、人を持ち抱えるような仕事だけをひたすらしていればいいということなどない。一機種のロボットにできることは限られており、部分的には役に立つが一日全体の仕事を通して考えると使い勝手の悪い製品になる。
と述べています。
実は【HAL】をリハビリの臨床で使っている病院は増えています
介護現場での利用方法は難航していますが、
治療現場での利用先は比較的、増えてきています。
関西でも大阪の北野病院や宝塚病院、鹿教湯三才山リハビリテーションセンターなど・・・
有名どころだけではなく、その他のリハビリテーション病院でも導入されているようです。
もちろんデータ収集のために貸出されている部分もあるでしょうが、
是非、色々な疾患にもどんどん適用されるようになって欲しいところですね。
HALを実際体験された方の意見としては・・・「使いたい!」
実は筆者の患者様で、
定期的にHALを使ってリハビリを経験されてれる方
がいらっしゃいます。
その方は、
脳梗塞発症後の経過が長く、
独歩自立が難しい状況ではありますが、
少しでも可能性を求めて利用されておられます。
その方曰く、
「自分でも買えるなら、使いたいんだけどなぁ。でも個人購入はあかんらしいから。
つけるのは誰かにしてもらったらなんとかなりそうやけどな」
と、おっしゃっていました。
【最後に】リハビリ職もロボットスーツ、アシストスーツの最新情報を常に手に入れ、知識のアップデートの必要があります
確かに、
【ロボットスーツHAL】の個人購入は難しく、
高級外車並みの金額を要しますが、
もし、
その着用に伴う経験談などが少しずつでも世に広がって実用例が広まれば
今後の発展・普及も見込まれていくのではないでしょうか?
なかなか導入が難しいと言われているパワードスーツではありますが、
革新的な発明であることは間違いありません。
特に医療現場だけではなく、災害現場での利用など活躍の場所は多いはずです。(少しロボットアニメの見過ぎでしょうか・・・?)
これからの現代技術、そしてリハビリアシスト機器の進歩から目が離せませんね。
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