現代はパソコンやスマホを使いこなせないと
仕事にならないということが多々あります。
10年前は体を動かす職業の方が
過労で腰が痛いという患者様が多い印象でしたが
最近はデスクワーカーの腰痛が多い
という印象を持っています。
これを読んでくださっているあなたはどちらでしょうか？
はたまた腰痛治療に携わっておられるセラピストの方は
どちらの患者様が多いですか？
私は腰痛を訴える患者様には、
必ず夜、きちんと寝れているかどうかを確認します。
それは腰が痛いから寝れていないかどうかではなく
夜間目が覚めていないか？とか
眠りに入るまでどれくらいの時間がかかるか、
朝の目覚めのよさなどを確認します。
その後はその方の呼吸様式や呼吸の回数を確認します。
呼吸は1分間で12～20回、
呼吸量は1回450～500mlが正常値です。
ですが腰痛持ちの患者様は呼吸回数が多かったり
呼吸が浅かったりすることが多い印象です。
なぜか？
それは呼吸を司っている筋肉が腰痛に関連しているからです。
呼吸筋は腰痛に関係している理由とは？
呼吸筋といえば、肋間筋や横隔膜、斜角筋群、腹筋群です。
この画像を見ていただければわかると思いますが
横隔膜は脊柱にも付着しています。
他にも斜角筋群は頸椎～胸椎に付着していますし
腹筋群は腰椎に付着しています。
つまり腰痛を引き起こすと呼吸にも影響が及ぶということは
理解していただけるのではないでしょうか？
呼吸量が低下する原因は、肉体労働による過労だけではありません。
10年前と現代で変わったことは前述したようにスマホやパソコンの普及率や進化です。
つまり会社で仕事が当たり前の10年前が
会社以外でも仕事ができるようになり、
仕事とプライベートのオンオフが切り換えにくくなっています。
つまりストレスが溜まりやすくなっているんですね。
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ストレスは交感神経を賦活させます。
つまり身体は活動的になりやすく、筋肉は収縮しやすい状況になっています。
リラックスして筋肉を弛緩させてやりたいのに
常に筋肉は収縮しやすい環境にある。
これでは休めませんね。
交感神経系が賦活されると呼吸回数は増加します。
呼吸回数が増加すると呼吸筋は収縮する回数が増え、筋疲労を引き起こします。
つまり過労による筋疲労と同じ状況を引き起こすのですね。
そしてデスクワーカーは座位姿勢を長時間取ると
股関節の屈曲筋群が短縮位になりやすくなります。
座位姿勢で収縮しやすい筋肉とは？
股関節屈曲筋群ですよね？
座位姿勢を保持するために必要な筋肉ですから。
すると腰椎は前方に引っ張られて腰痛を引き起こす
というメカニズムが働くのです。
だからこそ呼吸筋をしっかりとリラックスするということが重要なのです。
腰痛の対処法とは？
ではどうするのか？
一番効果的なのはスマホやパソコンから離れる時間を作るということですが
それは難しいという方は、まずは寝ながらでいいので
大きく手を挙げて背伸びをしてみましょう。
身体の前の筋肉を伸ばすというだけでも、呼吸筋はストレッチされますので
腰痛予防にも効果的ですよ。
ぜひ試してみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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