『自立』よりも『自律』!?『自律』のための機能回復…
いつもご覧いただきありがとうございます。
セミナー事業部 四国地区担当の中山です。
本日は、11/24(日)と1/12(日)に大阪府と香川県で開催予定の
回復期リハビリテーション病棟に特化した
勉強会の内容の一部を紹介しますね!!
ご興味のある方はぜひご検討ください↓
大阪府開催・・・https://seminar.ep-och.com/seminar/13773
香川県開催・・・https://seminar.ep-och.com/seminar/14309
言わずもがな、回復期リハビリテーション病棟に
入院している時期は、機能面の回復を促進すべき時期です。
さらに機能面の回復がADLに繋がっていなければ
意味がありませんね(^^;
機能面の回復のみ…
それはセラピストの自己マンです(>_<)
ではここで、『ジリツ』について考えてみましょう。
回復期リハビリテーション病棟においては
2つの『ジリツ』の考え方が必要と考えています。
それは『自立』と『自律』です。
では言葉の定義を…
【自立】他者に依存せずに生活すること
【自律】自らのルールに基づき選び決定すること
『自立』については大丈夫ですよね。
誰もそばにいない状況下でも1人でできれば自立ということになります。
『自律』はというと…
※本当は少し解釈が違うのですが、
セラピストの質を高めるために、
都合よく解釈してみますのでご理解ください(^^;
『選び決定する』という言葉に着目してみます。
例えば入院中の脳卒中患者が
ベッドから車椅子へ移乗する際に、
非麻痺側から手すりを使わずとも自立しているとします。
この時点でFIM的には(起き上がりの項目はありませんが)満点7点ですね(^^)v
ここで『自律』の登場です!!
この患者が非麻痺側からの
起き上がりしかできない、
つまり選択肢がそれしかないまま行っている場合と
麻痺側からの起き上がりのパターンもできるし、
なんなら側臥位を経由せずに
まっすぐ起き上がるパターンもできる!!
でも今は非麻痺側からの起き上がりを選択した…
という場合では、質が違いますよね(^^)/
FIMの点数=自立にこだわりすぎず、
この動作パターンの選択肢を増やすために
セラピストは機能面のさらなる改善に
こだわっていきたいですね!!
回復期リハビリテーション病棟では
退院後を見据えて、
生活等の限られた環境でのみ自立している
『限定的自立(環境限定型ADL)』ではなく、
生活以外の環境でも自立している
『普遍的自立(どこででもおこなえるADL)』の
視点が重要です。
さらに季節感の視点も取り入れられると
質がグッと上がりますね!!
それぞれの職種の専門性を活かしながら
機能面と活動面をリンクさせます(^^)
・理学療法士…身体機能を最大限環境に合わせることで、生活の『幅』を拡大する。
・作業療法士…身体・精神機能や環境により能力を向上させることで、生活の『量』を増加する。
・言語聴覚士…口腔・嚥下機能や感覚を頭頸部で正確に捉えるようにすることで、生活の『質』を向上する。
治療用装具ならぬ、治療用福祉用具!!
脳卒中者に対する長下肢装具は、
筋活動を促すための治療用装具として
作製・使用されることは定着してきましたね!!
では、福祉用具にセラピストの専門性を活かして、
『治療用』福祉用具として活用してみてはどうでしょうか?
代償手段としてだけではなく
機能回復を促すための治療として活用する視点も、
回復期リハビリテーション病棟のセラピストには必要と考えます。
例えばベッド上のポジショニングを検討する際も、
股関節内転筋群の過緊張ではさみ足様になっている場合…
単に拘縮予防として両下肢の間に
クッションを設置するのではなく、
過緊張の原因を考慮した際には、
骨盤の側方に設置することで
過緊張を緩和することができます。
さらに過緊張が緩和できれば、
自律神経系の安定や睡眠の質の向上により、
血圧変動の安定や昼夜逆転の改善、
認知面の低下予防などにも繋がります。
この考え方は回復期リハビリテーション病棟に限らず、
療養病棟や在宅での
終末期のリハビリテーションにおける
目的の明確化にも役立ちます。
セミナー時には、治療に繋がる手すりの利用や
筋活動・筋出力を改善させるスモールシフト、
病棟ケア時に機能回復を促進するひと工夫、
自律神経の安定のための脳画像の診かたなども紹介します!!
脳機能の知識は転倒予防対策に活かせる?
回復期リハビリテーション病棟では
転倒のリスクがついて回ります。
徐々に立ち上がれたり歩けたりしていく中で、
活動的になります!!
もちろん、活動を促進する専門である
セラピストの立場からは喜ばしいことなのですが、
転倒して骨折となれば回復の促進を阻害してしまいます…
ではベッド柵やベルトなどで
身体抑制をすればよいかというと、
不活動や精神面の不安定さを助長してしまいますので、
セラピストとしてはなんとか阻止していきたいですね(>_<)
その際、セラピストが得意としている
運動学・解剖学・生理学の知識を動員して
転倒予防対策を考えられると
チーム医療内での専門性の発揮に繋がります。
危険な行動を起こすかどうかは
患者の脳が判断しているとも言えます。
ということはセラピストの
脳機能の知識が活かされます!!
本セミナーにおいては、
視覚と情動の脳機能を参考にした工夫を紹介します(^^)/
回復の時期、ADLを重視する病棟、
ある程度環境(人的・物的)が整っている病院…
これが回復期リハビリテーション病棟!!
回復期リハビリテーション病棟に所属する
セラピストの考え方がADL向上に偏重しすぎず、
心身機能と能力・活動面を
しっかりとリンクさせていきたいですね!!
機能面と活動面のリンクに
環境面(人・物・社会)をいかに治療的視点で
工夫していくのか…
これこそ回復期リハビリテーション病棟の醍醐味!!
ぜひご検討くださいm(__)m
大阪府開催・・・https://seminar.ep-och.com/seminar/13773
香川県開催・・・https://seminar.ep-och.com/seminar/14309
●今後のセミナー
11月24日(日)関西セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/13773
12月1日(日)関西セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/13773
12月12日(日)四国セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/14098
1月12日(日)四国セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/14309
1月19日(日)関西セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/14320
2月9日(日)関東セミナー
https://seminar.ep-och.com/seminar/14512
エポックでは、自費訪問リハビリサービス・メディカル整体院・セラピスト向けセミナーを行っています。
自費訪問リハビリサービス | 自費訪問リハビリなら EPoch-エポック-
#リハビリ#理学療法士#作業療法士#回復期#脳卒中#自立#自律#ADL#アプローチ#エポック