あなたは歩行動作を評価する際に、
頸部のアライメントや可動域についてきちんと評価していますか?
そもそも、頸椎や頭部が立位でのバランス能力に関与するということをご存知でしょうか?
もし知らないのであれば、ぜひこちらのセミナーをおススメします。
さて、頸部に問題があると言えば、上肢のしびれが有名ですよね。
例えば、尺骨神経領域にしびれや筋の痛みがある場合、
患部だけでなく首のアライメントを評価しますよね?
尺骨神経はC8~Th1です。
腕神経叢でC8~Th1は第七頸椎から第二胸椎の椎間から出てきます。
この付近のアライメント不良や椎間孔の狭窄で
尺骨神経領域のしびれや出力不足が考えられることもありますから、
アライメントの調整が必要ですね。
だから頸部の評価が必要、
…こういうことであれば頸部の評価は重要だと理解できます。
しかし動的立位バランス能力に
頸部のアライメントや可動性が
影響していることを知っていますか?
実は数々の論文で、頸部を意図的に固定した場合、
動的立位バランスの低下がみられるという論文は数多く発表されているのです。
つまり、頸部の立ち直り反応はバランス能力の改善に必要不可欠なのです。
子供を抱っこしている時に身体を傾けると、
頸部の位置関係によって体幹の立ち直り反応が見られますよね。
頸部からの立ち直り反応が出ないと、
体幹の立ち直り反応は十分生かすことが出来ません。
それは歩行動作のどのような時に影響するかというと、
特に立脚相において片脚立位期(立脚中期)に
とても重要な役割を担っているのです。
重心を片脚の支持基底面でしっかり保持する。
でも物理学的に股関節の内側に重心は位置しますので、
遊脚相側に崩れていこうとするものを、体幹や頸部の立ち直り反応を用いて
重心を支持基底面内に保持しようとするのですね。
このように歩行動作において立脚相の立ち直り反応にも
大きな役割を担っていることを理解していただけたかと思います。
歩行動作の治療をする際に、バランスが悪いなという患者様は
沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
ぜひ頸部のアライメントや可動性の評価が苦手だなという方は、
このセミナーを受講してみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。