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呼吸リハの知識はセラピストの必須技能|なぜ今、呼吸リハの知識や技術が必要なのか?

エポックセミナーでは、コロナ禍においてもオンラインセミナーを通じて

呼吸リハスクールを開催させていただきました。

現在多くのセラピストにご参加いただいている大人気シリーズです。

 

その理由として、現在呼吸器疾患が急性期だけでなく、回復期や維持期、訪問現場においても増えているからです。

 

コロナ禍においてオンライン化した現状で基礎から徹底的に学べ、

アーカイブで見返せるようになったというのは一つのメリットになったのではないでしょうか?

 

今日は呼吸リハを学ぶべき理由について少し述べてみたいと思います。

呼吸リハを学ぶことで長期臥床が呼吸系に及ぼす影響を考えよう

臨床において長期臥床を呈する患者様は少なくありません。

このような患者様にどんなリハビリをすればいいかわからないと悩む

若手セラピストも少なくないのではないでしょうか?

 

しかしながら、こうした患者様のリハビリで何をしたらいいかわからない

と感じていてはその時間が無駄になりかねません。

できることからコツコツと、患者様が少しでも楽になる方法を模索すべきだと私は考えます。

 

そもそも絶対安静は

  1. 肺胞気酸素分圧の低下
  2. 肺内シャントの増加
  3. 動脈血酸素分圧の低下
  4. 機能的残気量の低下
  5. 下側肺障害

これらの状態を引き起こします。

 

特に下側肺障害とは急性呼吸窮迫症候群(以下ARDS)など急性肺障害で、

下側になった肺領域に限定して現れる浸潤病変、

重力に近い側に形成される肺水腫、分泌物貯留、無気肺などが混在する状況のことを言います。

 

長期の臥床が続くと重力によって後方の組織を圧迫してしまいます。

それは循環障害だけではなく、肺の中でも臓器による圧迫が起こり、肺胞が潰れてしまいます。

 

そうすると正常な換気を行うことができず、下側肺障害を引き起こすのです。

 

こうなると、寝たきり患者様がなくなられる原因の一つに上げられる肺炎に移行してしまいますので、予防できるかどうかもセラピストにかかっているといっても過言ではありません。

 

理学療法士・作業療法士が呼吸リハで下側肺障害を予防するためには?

ではどのように治療を行うと良いか、についてご説明する前に、

ここまでの話がいまいちよくわからない、という方はおられませんでしょうか?

 

なので少し図で解説してみたいと思います。

 

私は臨床時代によく後輩に呼吸の勉強を教えていたことがありました。

その際によく例えていた内容としてはペットボトルに半分だけ水を入れて

それを横向けにした状態で下側肺障害を説明します。

 

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(こんな状況ですね)

 

 

これは水だけですが、その水を撹拌させるためには

どうすればいいかを考えてもらいます。

 

簡単な方法としてはペットボトルを揺らす、

逆さまに向けるなどが挙げられるでしょうか?

 (こうすれば下側に溜まった水が撹拌されますね。)

f:id:EPoch:20181221233738j:plain

 

呼吸リハについても同じことです。

 

腹臥位を取り入れたり呼吸介助手技を併用したりすることで

治療していきます。

 

 

 

この方法がわかれば、あとはどこに下側肺障害が起こっているかを確認し

それを逆さまに向けやすい方法を考えればいいですね。

 

 

呼吸リハで下側肺障害を改善させるために必要な治療の知識を学ぶためには?

 

 

呼吸介助手技を行う目的としては

 

  • 分時換気量を増加し、酸素摂取および炭酸ガス呼出を促進する。
  • 低下した肺胞換気および無気肺の改善。
  • 換気量の増加に伴い気道分泌物の移動、喀出の促進。
  • 胸郭の可動性と柔軟性を維持、改善。

 

です。

 

 

ここで重要なことはガスの呼出を促進することです。

呼吸介助は「介助」であり、負荷になってはいけないということです。

 

 

胸郭は人体の中でも感覚が敏感な部分です。

そこを介してアプローチを行うため、少しの刺激でも負担になる可能性があります。

そのためファーストコンタクトや介助方法については

慎重にならなければいけません。

 

 

 (触り方一つとっても大切ですね)

 

 

実際何分行えばいいかという疑問もあると思いますが、

時間ではなく結果がどうだったかが呼吸リハでは重要になります。

 

体位排痰法では側臥位や前傾側臥位を行うことで、

痰の喀出が出ますし、そこから呼吸介助手技を併用することで

きちんと喀出できたという結果が現れるわけです。

 

それらがないということは評価内容が間違っているということになります。

きちんとフィジカルアセスメントを捉え、

結果を残せるようにしていきたいですね。

 

さて、臨床の中でよく目にするARDS、間質性肺炎や慢性呼吸器疾患のような患者様はよく下側肺障害や喀痰障害を引き起こします。

このような患者様への呼吸介助方法や、喀痰を促したり呼吸リハをしたりという

評価、治療技術を学べるオンラインセミナーを開催します。

 

呼吸器疾患の排痰支援や呼吸介助、トレーニング方法を学ぶ| エポック呼吸リハスクール実践編 – エポックセミナー

 

これから呼吸リハを学ぼうと考えているならここから勉強してみてはどうでしょうか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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