理学療法士・作業療法士が対処すべきこむら返りの原因とは
私どもは日々、自費訪問リハビリでたくさんの患者様と
リハビリをさせていただいております。
患者様のリハビリをしていると遭遇する症状の1つに
こむら返り
がありますね。
医学的には「有痛性筋痙攣」というのですが、腓腹筋に頻発するので「こむら返り」と呼ばれることが多いですね。
こむら返りの原因には
- カルシウム
- ナトリウム
- カリウム
- マグネシウム
などのミネラルの不足と言われています。
これらのミネラルは神経の伝達や筋肉の収縮・弛緩を調整しているため不足すると変なタイミングで収縮してしまい、さらには収縮したまま弛緩できないという状態になります。
また、これらの栄養素を届けるとともに老廃物を取り除いているのは血液となります。
そのため血行が悪くなってもこむら返りは起こりやすくなります。
こむら返りは高齢者によく起こりますが、なぜ高齢になるとこむら返りを起こしやすくなるのでしょう。
こむら返りの原因は高齢者の脱水症状にあります。
まず、高齢者は脱水になりやすくなります。
高齢になると喉の渇きを感じる口渇中枢の働きが弱くなるため、喉の渇きを感じにくくなります。
それだけでなく頻尿や尿もれを気にして、余計に水分を取らなくなる方もいらっしゃいます。
そうなると血液はドロドロになり、血行が悪くなります。
血行が悪くなることで筋の収縮弛緩に、
必要な栄養が届かなくなってこむら返りが起こるわけです。
もしこのような症状を頻発するのであれば
患者様の食事状態や水分摂取量に十分に気を付けておく必要があります。
こむら返りの原因 | 腓腹筋にトリガーポイントができる理由とは
こむら返りをしっかりと治したければ腓腹筋をほぐしましょう。
こむら返りの本当の原因は腓腹筋のトリガーポイントです。
トリガーポイントと呼ばれる筋硬結は、収縮状態から戻れなくなったポイントです。
このトリガーポイントの活性原因の1つが実は「ミネラルの不足」なんです。
さらに血行が悪くなることで、筋肉を弛緩させるためのエネルギーも枯渇します。
その結果、収縮状態から戻れなくなりますし、
それはさらにエネルギーを枯渇させ・・・という悪循環を生みます。
そのため、異常な収縮を起こしてしまうこむら返りというのは
まさにトリガーポイントの症状だったりするわけです。
また高齢になると円背などの影響で、重心は前足部にかかりやすくなります。
前足部に重心が移るということは、体重を支えるために足関節の底屈の力を使わなくてはならないため、
常に腓腹筋に負担がかかります。
さらに、高齢に伴って体幹や股関節といった近位部の動きが悪くなるため、
末端部への負担がさらに多くなり腓腹筋にさらに負担がかかります。
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患者様に聞くとこむら返りは寝ている時に起きていて、
睡眠の質を著しく低下させたりして、
大きな悩みとなっていることがほとんどです。
原因は様々ですが、腓腹筋のトリガーポイントをほぐすことで
「あれからつることがなくなった。」
という声は非常に多いので、ぜひ試してみてくださいね。
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トリガーポイント療法の方法といえば虚血性圧迫ですが、ストレッチも有効な方法として知られています。
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