今日の内容は医師の心不全の医学的評価でよく目にするCTRのお話をしたいと思います。
CTR=心胸郭比
私が回復期病棟で働いているとき、思ったことがあります。
それは内科疾患を合併している患者様が圧倒的に多いということでした。
回復期病棟の特色として、
高齢者が多いということが上げられますが
それにしても内科疾患を合併している患者様がいない
といっても過言ではないほどでした。
そんな時に気づいたのが、
胸部レントゲンの撮影を必ずと言っていいほど撮っているということです。
心不全のリハビリで必ずチェックしておくべきCTRとは?
私が若手セラピストの時に先輩PTに教えてもらったことで一番印象的なのが
CTRをきちんと評価しておきなさいということでした。
CTRとは前述したとおり、心胸郭比のことです。
計算式としては
心臓の大きさ/胸郭の大きさ×100%
として表記されます。
男性では50%以下、女性では55%以下が適正とされています。
胸郭の大きさに対して心臓の大きさはどの程度にあるのか?
ということになりますが
これは透析終了時によくドライウェイトの評価としても使われますが
心不全の程度の評価にも使われることのある指標です。
高齢者は内科疾患を合併している
といっても過言ではないと前述したとおり、
様々な内科疾患を併発しています。
そんな患者様にこれから運動療法を処方していかなければいけないのに
内科的リスク、特に心不全のリスクを考えずに
リハビリを提供できるはずはありません。
そのために、スクリーニングとしても
セラピストは心胸郭比だけでもきちんと理解しておきなさい
と指摘してもらったのです。
心不全のリハビリは必ずレントゲン評価もできるようになるべきか?
胸部レントゲンで知っておきたい情報は心胸郭比だけではありません。
他にも横隔膜の高さ、左右の胸郭の形、脊柱の形状など、
様々な情報をレントゲン所見から得ることができますし、
肺炎患者様のレントゲンであれば
すりガラス陰影なども把握することができます。
もちろん、
正確なレントゲン診断は医師にしかできませんが、
リハビリを行っていく上で
リスク管理を理解したり、運動負荷量を調整するためにも
これらの情報を理解しているのとしていないのでは大きな差が生まれます。
ですので、医師の評価だけでなく理学療法士・作業療法士もレントゲンを
ある程度、見ることができる必要があるのです。
そうすることで医師とのコミュニケーションの場にもなります。
他にも心不全の評価について記事に書いていますので
こちらの記事もチェックしてみてください。
循環器疾患のリハビリでリスク回避の方法がわからず悩むあなたへ
もしあなたが回復期や急性期で働いているのであれば
いますぐレントゲン読影の技術習得に臨まれるのをおすすめします。
地域や訪問分野に出てしまえば、レントゲン所見を見る機会はもちろん
それらの情報を得ることも難しくなってしまいます。
今しかレントゲン読影の勉強ができないと心に決めて、
学ぶことをおすすめしますよ。
臨床で役立つ心不全の理解とリハビリの進め方 – エポックセミナー
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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