片麻痺患者様の早期離床、早期歩行練習は
臨床の中で課題とされていると思いますが
それと同時に起居動作の評価というものは重要です。
なぜなら歩行動作に必要な要素が起居動作にも繋がっているからです。
歩行練習はうまくできるけど、寝返りや起き上がりは介助が必要です、
という患者様をあなたは見たことありませんか?
結構いるけど、なかなかそのあたりに時間を使えない
というセラピストもいるのが事実です。
もしくは、起居動作練習ができる広いスペースがないという人もいるでしょう。
しかし、そういわず起居動作練習を積極的にやっていただきたい!
と私は思います。
- 脳血管障害の背臥位姿勢や起き上がり動作の重要性ってあるのか?
- 起居動作に必要な要素がよくわからない
- 姿勢制御ってなんだろう。
- 歩行動作に必要な背臥位姿勢での要素ってどんなつながりがあるの?
もしあなたが片麻痺患者のリハビリに難渋しているのであれば、
ぜひここから考えてみてはどうでしょうか?
片麻痺の上肢機能へのリハビリは四つ這い練習が必要な理由とは?
片麻痺患者の歩行動作獲得は起居動作から考えよう
歩行動作に対してアプローチするためには、
それまでの過程における問題点を一つ一つ明確にし、
繋げて考えていく必要があります。
例えば臥位でのアプローチとして、
重力との関係による筋活動の活性化を目的として、
寝返り、起き上がり、を行い、立位、歩行へつなげる準備に必要な要素が必要です。
具体的には、
- テンタクル活動
- ブリッジ活動
- ブリッジ - テンタクル活動
について理解する必要があります。
これらを理解すれば、抗重力伸展活動の最たるものである歩行動作において、
座位姿勢における抗重力位での姿勢保持の重要性や、
側臥位から座位までの起き上がり動作の抗重力伸展活動、
そして座位から立ち上がり動作における抗重力伸展活動の重要性が理解できる
と思います。
発達学的に考えると、これらの要素を学習していく過程は、
特に寝返りから起き上がり、四つ這い姿勢において学習が始まります。
だからこそ、片麻痺患者様の歩行に対する治療も起居動作が重要になってくるのです。
そして、
「座位へのアプローチ」「立ち上がりへのアプローチ」「立位へのアプローチ」
を通じて、歩行の準備を行い、「歩行へのアプローチ」で、
歩行機能自体の向上を目指さなければいけません。
歩行動作の獲得は、歩行動作を進めていけば獲得できるものではなく、
臥位から立位における要素の詰め合わせが、
歩行動作の獲得につながるのだと私は考えます。
もしあなたが、歩行動作練習を積極的にしているのに、
なかなか歩行動作が上達しないと悩んでいるのであれば、
ぜひ一つ下の動作や、背臥位から寝返り、などの床上動作練習を
積極的に行ってみてはいかがでしょうか?
全体を通して、それぞれの姿勢での治療がそれぞれ関連を持っていて、
最終的に歩行につながることを理解できると思います。
もし今日の内容に興味と持ってくださったのであれば
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もし片麻痺治療で悩んでいるのであれば、ぜひこのセミナーをご視聴ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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