いつもお読みいただきありがとうございます。
セミナー事業部の久保田です。
8/5は大阪で
生理学的根拠に基づいた循環器疾患のためのフィジカルアセスメント
について真鍋先生にご講演をいただきました。
真鍋先生の過去のセミナーはコチラ
フィジカルアセスメントとは身体からの危険信号
身体の危険信号を捉え、患者様の状態を判断する事ができれば、
治療効果を最大限引き出すことができます。
逆に言えば、フィジカルアセスメントをしっかり捉え
理解できていなければ、臨床において危険な状態を招いているのかもしれないのです。
そのためにはしっかりとした理解が必要です。
たとえば、チアノーゼ症状
これがなぜ起きるのか、あなたはきちんと説明できますか?
ガイドラインからみる心不全患者における緩和ケア
2018年3月に新たに心不全のガイドラインが改訂されました。
回復期リハビリテーション病棟でも、2~3割程度の高齢者が
心不全を合併しているデータがあるのはご存知でしょうか?
整形疾患でも脳血管疾患でも心不全を合併している患者様をみるとき、
循環動態を把握しておくことは必須の知識になります。
なぜなら身体の隅々まで栄養を届けるのは『血液』であり、
その循環動態がどの様になっているかが理解できなければ、
運動療法はしっかりと処方できているとは言えません。
では、フィジカルアセスメントを正確に捉えるために
どのようなことを考えていかなければいけないでしょうか?
私達が常日頃、確認する血圧。
何のために測るのか、どういう状況が起こっているのかを考えなければいけません。
血圧測定からは以下のことが把握できます。
- 心臓から出ていく血液の量を予測することができる。
- 脈圧は心臓に近い血管の圧を知ることができ、心臓近くの血管圧が高いと心臓近くの動脈硬化や心臓自体の硬さも疑うことができる。
- 平均血圧は末梢の血管の硬さを知ることができ、末梢の筋型動脈の動脈硬化を疑うことができる。
※参考程度に
動脈の硬化が非常に高い患者が、実際の計測値以上の収縮期血圧の値が出てしまうことがある。(教科書やネットで調べても情報量が少ない)
また、脈拍についても調律異常(不整脈、期外性収縮)がある際に
運動を行ってよいのでしょうか?
基本的に調律異常の際は休憩をとり、
リズムが戻ってくる状態を観察していきます。
同時に末梢の発汗や冷感が無いかなどの評価を行っていくことが一般的です。
もし可能であれば心音もしっかりと聴取できるようになるとなおいいですね。
このように血圧や脈拍一つとっても考えることはたくさんあります。身体が教えてくれるサインを見落とさないようにしていただければと思います。
受講生様の声を掲載!
- 丁寧な説明でわかりやすかったです。ありがとうございました。
- ありがとうございました。大変わかりやすかったです。
- 吸引の実技をお願い致します。
- 詳しいご説明でわかりやすかったです。ありがとうございました。
- 呼吸介助や聴診のセミナーをお願いします。
- とても具体的でわかりやすかったです。病態と症状を繋げて考えられるようになりました。
次回真鍋先生のセミナーは11月!
『心リハに必要な循環器疾患の基礎知識とリハビリテーション』です。
ご興味がある方はぜひ!!