大人気の肩関節セミナー開催しました
いつもお読みいただきありがとうございます。
セミナー事業部の上西です。
7月15日に尼崎にて
肩関節安定化機構に基づく機能解剖と触診技術
のセミナーを開催させていただきました。
講師を務めて下さったのは
甲南女子大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科 准教授の
西川仁史先生にご登壇いただきました。
西川先生の肩関節のセミナーは
EPochセミナーでも大変人気があり、いつも多くの受講生様にご参加頂いております。
今回は特別にですが、肩関節の大切な知識を載せておきます。
この記事を読むだけで、復習ができる!または学べる!
そんな素晴らしい記事です。
(自画自賛ですみません)
あなたは知ってますよね?肩関節の大切な知識
肩関節とは5つの関節で構成された複合体です。
肩関節は肩複合体とも言われ、
解剖学的関節(3関節)と機能的関節(2関節)に分けられます。
肩関節は球関節であり、懸垂関節のため軟部組織への負担が大きく、
肩こりや腱板断裂といった障害が呈することもあります。
肩関節安定化機構って何でしたっけ?
肩関節の安定化機構は静的安定化因子と動的安定化因子からなります。
これらが損傷、破綻することで不安定化が起き、
疼痛や不安定性、関節可動域制限、筋力低下などが起こります。
- 静的安定化因子 骨や関節、関節包などで障害されると解剖学的修復が適用
- 動的安定化因子 腱板機能や肩甲胸郭関節機能などで運動療法が適用
実際に骨標本持つと、ムズカシイ
本セミナーでは西川先生が持参して下さった骨標本を使用して、
運動を確認しつつ進行しました。
写真のように肩甲骨と上腕骨のセットですが、
あなたは左右間違えずに手に持つことができますか?
この写真は、正しい?
セミナーの中で西川先生から受講生に質問されました。
「肩の挙上では、大結節が肩峰に衝突するのを避けるために迂回しながら(外旋しながら)挙上する」これは正しいのか?
というものです。
実際に骨標本で再現してみると…
天地逆転現象!?
「外旋しながら」というところに気がいってしまい、
人間では有り得ない関節になってしまいました!!
肩関節の挙上運動で意識することは肩甲骨面上の運動や
各部位の位置関係、結節間溝と関節上結節の位置関係などです。
簡単に考えると、結節間溝入口を最短距離で関節上結節に近づける事が良いとされています。
骨モデルで運動を確認することで、イメージしやすくなりましたし
身体に触れる時に関節運動や構造を理解しやすくなりました。
やはり、解剖学や運動学といった基礎を
見直していくことが大切ですね。
骨標本を使うだけでなう、実際の肩関節運動の誘導方法や触診についても、
デモンストレーションを行って頂きました。
棘上筋(SSP)の触知と圧痛部位、棘下筋(ISP)の触知と圧痛部位などを
細かく触り分ける方法などなど、教えて頂きました。
私自身、肩関節のアプローチには日々難渋することが多く、
評価・治療の流れを掴むことができておりませんでした。
しかし、西川先生の基礎の話から触診、治療手技の話までを
臨床経験からお話しして頂くことで、
自分の臨床現場でも治療アプローチのイメージを持つことが
できるようになりました。
今回、受講されていない方は、是非ともどうぞ!
受講生様の声を掲載!
- 週二回外来で通院されている肩関節周囲炎の患者様で、外転、外旋制限があり どのようにアプローチしていくか悩んでいましたが、軸回旋の評価からもう一度していこうと思います。
- 機能解剖に関して、テキスト等だけではわからないところが話を聞けてよかったです。 また触診のポイントもわかりやすくてよかったです。ありがとうございました。
- 脱臼など、解剖学から教えていただき、また臨床でのお話も聞けてイメージしやすかった。
- 臨床ではどう対処するのかを知りたい。
- 肩の痛みを軽減する方法を知りたいです。
- 勉強になりました。また聞きたいと思います。
- 肩関節に障害がある患者様が少ないので、基礎的な勉強が受けることができ、 自分自身すごく勉強になりました。
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