ながら動作が上手な人は転けにくい?
皆様日頃よりお世話になっております。
セミナー事業部の久保田です。
今日は昼から外出しておりました。
その際に私ごとで恥ずかしいのですが、
【歩きながら携帯を触っており、段差に気づかずに躓いてしまいました。】
いやぁ。
周囲に人がとても多い状況にもかかわらず転けかけるなんて
恥ずかしいw
さて、この【歩きながら~をする】
私達は必ずと言っていいほど何かをしながらも別のことを考えています。
運転しながらの携帯電話でのメールやfacebookのチェックはいい例ですね。
私たちの日常生活は、振り返ってみるとdual taskごときじゃなく, multi task(複数課題)であることがほとんどだと思います。
顕在的無意識的(ちょっと難しい言葉を使ってみた)におこなっており、私なんて『あのお姉さんのお尻を追っかけよう!!』などと卑猥なことを考えているのがほとんどです!!(嘘ですw)
ですが、高齢者や障害をもった方では、歩くことだけに集中してしまい、周りが見えないため転びやすいということはご存知ですか?
この二重課題の発端となったのは、Lundin(1997)らの”Stops Walking When Talking”で紹介されています。
『歩行中に話しかけられて立ち止まってしまう高齢者は、この先6ヶ月以内に転倒する可能性が高い』
という報告があります。
これは一般の方にも、自分の祖父母を簡単に評価できる評価法であると思います。
そしてこの研究を京都大学の山田実先生らが研究をされておられますので、少し下にご紹介致します。
【研究】
<概要>
京都大学の山田先生らは、Timed up and go testを遂行時間により4つのグループに分類し、それぞれの群において二重課題下歩行(ボールをのせたお皿を把持して歩行する、100から順次1ずつ引きながら歩行する)を含めた評価を行った。
<結果>
*移動能力が最も良い群:ボールをのせたお皿を把持した歩行(manual-tasking walk)
*次いで速かった群 :100から順次1ずつ引きながらの歩行(cognitive-tasking walk)
が転倒リスク評価として有用であることが分かった.
さらに移動能力が低下している他の2群では、いずれも二重課題下歩行が有用ではなく
筋パワーが求められる”5回立ち上がりテスト”が転倒リスク評価として有用であることが分かった.
<結論>
運動機能の高い高齢者であれば、二重課題下歩行は転倒リスク評価として有用であるが、
運動機能の低下した高齢者では、筋力増強が有用である.
<二重課題を考慮した介入>
*Trail Walking Exercise
*Rhythmic Stepping Exercise
私達は上記の内容も踏まえて高齢者の方の転倒リスクを検討していかねばなりません。
あくまで一例を挙げました。
これ以外にも様々な研究がなされており、評価方法、臨床への導入、他職種との連携の方法などについては、10月13日のEPochセミナー
【転倒予防ー最新の知見とエビデンスー】リンクはこちら
にてご紹介いただきます。
どうぞお楽しみに。